工場の自動化や設備の立ち上げで欠かせない存在が、PLCエンジニア(制御エンジニア)です。
PLCエンジニア(制御エンジニア)とは、工場や生産設備の自動化を担うプログラマブルコントローラ(PLC)の設計・プログラム・試運転を専門とするエンジニアです。
これからこの仕事を目指す人や転職を考えている人の多くが気になるのは、「PLCエンジニアの年収はどれくらいなのか?」ではないでしょうか。
この記事では
- PLCエンジニアの平均年収
- 年代別の年収目安
- 年収が上がるスキル
- フリーランスの収入
などを、実務目線でわかりやすく解説します。
【結論】PLCエンジニアの年収まとめ

- 平均年収:450万〜700万円
- 20代:350万〜450万円 / 30代:450万〜650万円 / 40代:600万〜900万円
- フリーランス:年収700万〜1,200万円以上も可能
- 年収アップの鍵:制御設計・試運転・ITスキルの3つ
もくじ
PLCエンジニアの平均年収

PLCエンジニアの平均年収は 450万円〜700万円程度と言われています。
ただし、勤務先や担当業務によって大きく変わります。
| 勤務先 | 年収目安 |
| 装置メーカー | 450万〜650万円 |
| SIer(システムインテグレータ) | 500万〜750万円 |
| 大手メーカー | 600万〜900万円 |
特に
- 制御設計
- 試運転
- 設備立ち上げ
まで対応できるエンジニアは評価が高くなる傾向があります。
設備の試運転については、以下の記事でも詳しく解説しています。
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年代別の年収目安
経験年数によって、PLCエンジニアの年収は大きく変わります。
| 年代 | 年収目安 |
| 20代 | 350万〜450万円 |
| 30代 | 450万〜650万円 |
| 40代 | 600万〜900万円 |
20代はプログラム修正や現場補助が中心ですが、30代になると
- 制御設計
- 現場試運転
- トラブル対応
などの業務を任されるようになり、年収が上がりやすくなります。
PLCエンジニアの仕事内容

PLCエンジニアは、工場や設備の自動化を担当するエンジニアです。
主な仕事内容は次の通りです。
- PLCプログラム作成(ラダー)
- タッチパネル画面作成
- 産業ネットワーク設定
- 設備試運転・立ち上げ
- トラブル対応
特に設備の試運転では、
- I/Oチェック
- センサ調整
- メカ調整
- トラブル対応
など、現場での対応力も求められます。
PLCエンジニアの年収が低いと言われる理由

インターネットでは「PLCエンジニアは年収が低い」という声も見られます。
理由としてよく挙げられるのは次の点です。
中小企業が多い
制御業界は中小企業が多く、会社規模によって年収差が大きい傾向があります。
従業員数100人未満の中小SIerでは年収400万〜500万円が一般的ですが、大手メーカーの設備部門や上場SIerでは600万円以上も珍しくありません。
同じスキルを持っていても、勤務先の規模だけで年収が100万〜200万円変わるケースもあるため、転職先の選び方が年収アップの最大の鍵と言えます。
若手の年収は高くない
経験が少ないうちは
- プログラム修正
- 現場補助
などが中心のため、年収はやや低めです。
ただし、PLCの基礎を習得した20代後半〜30代前半で転職や社内異動を行うことで、年収を50万〜100万円引き上げたケースは珍しくありません。
立ち上げ時期は忙しい
設備立ち上げの時期は残業が増えることがあります。
ただし経験を積むと
- 制御設計
- プロジェクト担当
などを任され、年収は上がっていくケースが多いです。
年収が上がるPLCエンジニアの特徴

年収が高いPLCエンジニアには共通点があります。
試運転・立ち上げができる
設備の立ち上げは、制御エンジニアの中でも重要なスキルです。
現場では
- I/O確認
- センサ調整
- 設備メカ調整
- 不具合切り分け
など、実践的なスキルが求められます。
こうした経験があるエンジニアは、企業からの評価が高くなります。
制御設計ができる
単なるプログラム作成だけでなく
- 制御仕様作成
- システム設計
- ネットワーク設計
までできるエンジニアは年収が上がりやすいです。
ITスキルがある
最近は
- IoT
- データ収集
- クラウド連携
など、ITとの連携が増えています。
PLCとITの両方を理解できるエンジニアは今後さらに需要が高くなるでしょう。
しーけん師匠より:
私が現場で見てきた中で、30代で年収600万円を超えたエンジニアは全員、試運転の一次対応を一人でできる人材でした。
プログラムだけでなく、現場での『手を動かす力』が評価につながります。
フリーランスPLCエンジニアの年収
PLCエンジニアはフリーランスとして働く人も多い職種です。
案件単価の目安は次の通りです。
| スキル | 月単価 |
| 初級 | 40〜60万円 |
| 中級 | 60〜80万円 |
| 上級 | 80〜120万円 |
年間では 700万〜1200万円以上になるケースもあります。
PLCエンジニアの経験がある人は、転職市場でも需要が高い職種です。
転職エージェントを利用すると、非公開求人を紹介してもらえることもあります。
例えば リクルートエージェント や マイナビエージェント では、メーカーやSIerの制御エンジニア求人を扱っています。
現在の年収相場を知りたい場合は、求人情報を一度チェックしてみるのもおすすめです。
手っ取り早く確認するには、以下を登録して、どのような求人があるかをチェックしてみてください。
PLCエンジニアの副業・フリーランス事情については、以下の記事で詳しく解説しています。
PLCエンジニアの副業・フリーランス事情|案件獲得から単価まで
PLCエンジニアの将来性

PLCエンジニアは今後も需要が高い職種です。
理由は次の通りです。
- 工場の自動化が進んでいる
- 熟練エンジニアが不足している
- 設備更新の需要が続いている
特に
- 制御設計
- 試運転
- IT連携
まで対応できるエンジニアは、今後さらに価値が高くなるでしょう。
よくある質問(FAQ)
PLCエンジニアの年収は高いですか?
ITエンジニアと比較すると平均的ですが、経験を積むことで年収700万円以上を狙える職種です。
理由はPLCエンジニアは需要の高い職種だからです。
PLCエンジニアの需要については、以下の記事で詳しく解説しています。
今こそ狙い目!PLCエンジニアの需要と将来性|未経験からでも始められる理由
PLCエンジニアは未経験でも年収は上がりますか?
未経験の場合は年収350万〜450万円程度が一般的です。
ただし実務経験を積むことで500万円以上を狙える職種です。
未経験者がPLCエンジニアになる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
「PLCエンジニア転職完全ガイド|未経験から市場価値を高める方法」
PLCエンジニアは残業が多いですか?
設計期間は比較的安定していますが、設備立ち上げの期間は忙しくなることがあります。
PLCエンジニアは将来なくなる仕事ですか?
工場の自動化は今後も進むため、PLCエンジニアの需要が急激になくなる可能性は低いと考えられます。
また、AIに奪われない仕事でもあります。
詳しくは以下の記事でも詳しく解説しています。
PLCエンジニアはAIに奪われない?その理由と将来性を解説
PLCエンジニアが年収1000万円を超えるには何が必要ですか?
フリーランスとして上級案件(月単価80万円以上)を獲得するか、制御設計からプロジェクトマネジメントまでできるシニアエンジニアとして大手メーカーに転職するルートが現実的です。
いずれも「試運転一人対応」「制御設計」「ITスキル」の3つが揃っていることが条件になります。
まとめ
PLCエンジニアの年収は
- 平均450万〜700万円
- 経験を積むと700万円以上も可能
- フリーランスなら1000万円以上も狙える
という特徴があります。
特に
- 制御設計
- 設備立ち上げ
- IT連携
まで対応できるエンジニアは、今後さらに需要が高くなるでしょう。